現在待機児童0の港区。しかし、今後港区は保育園激戦区になるかもしれません。それは現在、大規模再開発が行われている白金高輪地区で建設中の「白金ザ・スカイ」。山手線内最大級の高層マンションになり、1200戸余りの入居が予定されています。それ以外にも白金高輪駅周辺ではマンション建設ラッシュ。一度に多くのマンションが建設されることで一部地域は保育園激戦区になるかもしれないのです。
全戸数「白金ザ・スカイ」の建設で保活激戦区に
港区白金高輪に総戸数1247戸、山手線内最大級の高層マンション「白金ザ・スカイ」が建設されます。入居開始日は2023年3月下旬が予定されており、売れ行きも好調なようです。
白金高輪駅周辺では、その他にも35階建て「プレミストタワー白金高輪」総戸数280戸（2023年1月入居開始予定）や「ザ・パークハウス高輪タワー」総戸数164戸（2022年1月入居開始予定）、「ザ・パークハウス 三田ガーデン レジデンス＆タワー」総戸数266戸（2021年12月入居開始予定）などの建設が進んでいます。
そこで今後心配されるのが、このエリアの保育園の空き。3年で2000戸近くが増えるわけです。子育て世帯がどのぐらい入居するかまだわかりませんが、ファミリー向けの部屋が多いマンションなので相当数入居してくると考えられます。白金高輪地区は子育て世帯も多いエリアのため、近隣の保育園は定員に達しているところも少なくありません。そのため今後この地区が保活激戦区となる可能性があるのです。
港区保育園の保活の現状
2019年度、港区は待機児童0でした。令和2年度の状況は発表されていませんが、保育園の開所は増加し、空きもあるため待機児童は0だと考えて大丈夫でしょう！
2019年度、港区の保育園の定員数と空きの状況は以下のようになります。
白金高輪地区
白金高輪地区では待機児童解消のため、小学校跡地や公園を利用して「港区保育室」を建設、100人規模で保育園児を受け入れてきました。ただ表をみていただくとわかるのが、0歳児の空きが区内でも低めのこと。0歳児の枠の空きは全体で16名しか空いていません。
また100名以上を受け入れている旧小学校の校庭を利用して建設された「三光保育室」は、2023年の閉所がきまっています。以前、保育園開設で反対運動のあった地域なだけに、今後この地区での保育園不足が懸念されます。
芝浦、港南地区
芝浦、港南地区は、港区でも高層マンション群が建ち並ぶ地域です。そのため子育て世帯がたくさん住んでいる地域でもあります。大規模園も多く、また港区唯一の認定こども園もあります。
ただ場所柄、将来的には高層マンションが建設される可能性の高い地域なので、一つ大規模開発などがあると保育園が足りなくなる可能性もあります。
赤坂地区
青山保育園が改築され増員されたり、新設園も増えた影響で、今年度に入り比較的空きのある園が多いのが特徴です。商業地区のためファミリー世帯比率が割合少ない地区です。希望園に入れる人も少なくありません。
麻布地区
住宅街が広がる地区です。インターナショナルスクールや幼稚園も多い地域です。住宅街が多く、低層マンションも多い地域ですが、白金高輪地区と隣接しているため、白金高輪地区にマンションが建つと保活に影響を受ける可能性があります。
芝地区
芝地区は新橋などを含むオフィス街の地域です。保育園の空き率も高い地域です。
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港区では今後も人口増加は増加傾向に
港区では2014年から2019年の間に、0歳から5歳児の人口は20.5％増加しています。都心回帰、大規模開発などの影響を受けて今後も保育園ニーズの増加が予想されています。
また商業地区と住宅地が分かれる港区では地区により保育園の空きにも差がでてきています。保育園に比較的余裕がある地域がある一方で、地区によっては激戦区となる可能性はかなりあります。特に現在「白金ザ・スカイ」などの大規模再開発が行われている白金高輪地区は保育園事情が厳しくなる可能性もあります。
この地域に今後住む予定で、保育園が必ず必要という方は、事前に港区に引っ越してくるなど対策を考えた方がよいかもしれません。
備考：旧神応小学校の再開発？
白金高輪地区には平成27年に閉校となった神応小学校の校舎が残っています。
この跡地を開発して学童と保育園を一体とした大型施設が3年後を目途に建設されるという話を聞きました。まだ計画として公式サイトとかにでているわけではないので、信ぴょう性が高いわけではないですが、この地域の保育園のニーズに応えるため、ぜひとも大型の保育園ができるといいなと思っています。
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