港区内で保育園を探している人、今後探す人向けに港区の保育園の種類、入園率、保育料などをまとめました。港区は他の東京都の区と同様に保活激戦区となっています。その一方港区では待機児童対策として小規模保育所などの拡充も図っています。またインターナショナルの保育園など認可外でも良質な保育を受けられる園も多くあることが特徴です。
港区にある保育園の種類
港区では区の認可保育園が2018年(平成30年)12月現在、認可保育園(区立20カ所、私立38カ所)港区保育室14カ所、その他小規模保育事業所11カ所、認定こども園1カ所、事業所内保育施設1カ所があります。これらの保育園に入園させたい場合、その対象は保育を必要とする家庭であるという港区の基準をクリアする必要があります。申し込みは、港区の区役所(支所)に行います。また金額も収入によって一律の条件できまっていきます。
その他には、港区には認証保育園が20カ所と、インターナショナルや知育系の保育園など認可外の保育施設がたくさんあります。これらの保育園には特に入園の条件は設けられておらず、専業主婦(夫)の家庭などでも子供を預けられます。申し込みは直接園に問い合わせます。尚、保育を必要とする家庭であると認められた場合は一定の条件のもと、これらの認可外保育園に通わせた場合でも補助がでます。
港区の認可保育園
認可保育園とは、国が定める認可基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備など)を満たし、都道府県知事に認可された施設のことをいいます。港区の認可保育園には「区立」と「私立」がありますが、その違いは立は港区が運営し、「私立」は社会福祉法人や株式会社などが運営しています。
港区の場合、「区立」と「私立」の大きな違いは、「区立」は園庭が併設されていることが多いのに対して、「私立」は園庭保有率が低いということです。国の認可基準には園庭についても定められていますが、「近くに公園や広場があれば代替できる」というただし書きがあります。待機児童問題を受けて国も自治体も保育所の増設が急務となり、園庭の基準を満たさない園、園庭のない認可園が増えていくこととなりました。そのため都心にある港区では保育園の園庭保有率は24.6%とされています。
その一方「私立」の保育園はそのカリキュラム等を独自で設置することが可能です。そのため英語や体操の専門の講師を招いた授業を取り入れたり、室内でのイベントを増やすなど様々な工夫をしています。また一概にはいえませんが「私立」の方が延長保育などに関しても寛容なところが多いような感じです。多くの保育園では延長保育に対応していますが、その考え方はまちまちです。制度上あっても、延長保育をとる申請をするとあまり良い顔をされなかったりする場合もあります。両親仕事の忙しい家庭は、園見学の時にこの点もチェックするとよいでしょう。
港区保育室とは
港区保育室は、港区が設置し民間の事業者に運営業務を委託している施設です。待機児童解消のため港区が独自に設置する施設のため、児童福祉法に基づく認可は受けてはいません。ただ、入園は認可保育園の利用調整基準を適用して決定し、保育料、保育内容も認可保育園と同じ基準で運用しています。人員体制に関しても、区内の認可保育園と同様の体制です。港区保育室の施設は、区立保育園仮園舎や区以外が保有するビル等を借り上げて運営していおり、事業者に委託して保育を行っています。
認定こども園
幼稚園と保育園の機能を併せ持った保育施設になります。港区では認定こども園は現在、芝浦に1カ所あるのみです。
小規模保育事業
小規模保育事業とは、待機児童問題の解決に向けてその地域の保育ニーズにあわせて2015年「子ども・子育て支援法」により認められた「認可保育所」の一種になります。基本的に預かる子供の対象年齢は、「0~2歳児」になります。定員数は「6~19人」となっています。従来の認可保育園の基準は、定員が20人以上でしたが、この新制度によって19人以下でも認可保育所となり、補助金が出ることになったのです。
2歳までの預け入れにしか対応していないため、港区では3歳以降の預け先を関連施設と連携するよう求めています。
「港区」ではビルの一室などにおいて保育を実施している施設が多く、人数も少ないため、0歳児だと2人までしか受け入れない施設があるなど家庭的なイメージのところが多いです。
認証保育園
分類は認可外保育園になりますが、東京都独自の基準をクリアして認証を受けた保育園になります。保育料は認可保育園より高くなりますが、保育の必要性が認められる家庭の場合、収入に応じて保育料の一部を港区が負担してくれます。申し込みや利用希望は直接各認証保育所へ問い合わせ契約する形になります。
認証保育園と認可保育園の大きな違いは、理由を問わず入所できるため専業主婦でも預けられることです。また独自のカリキュラムが豊富であったり、特徴ある保育を行っていたりするため港区内には人気のある園もたくさんあります。認可に入れなかった時のために、認証保育園には登録しておく人も多く、キャンセル待ちという施設も多くなります。認可がダメだった場合にと考えている方は早めに説明会に参加したり、申し込み方法を問い合わせた方がよいでしょう。
その他認可外保育園
認可外保育園は独自のルールにそって運営しているため、教育やカリキュラムが幼稚園以上にしっかりしているところがあります。特に港区の認可外保育園の中には、インターナショナル保育園や知育教室保育園などもあり、特色が様々です。時間も短時間から長時間まで選べるなど様々になります。認可外保育園であっても保育の必要性を認められる家庭なら一部自治体に補助を申請できる場合があります。港区の認可外保育園は高額なところがフルタイムで預けた場合、月額20万ぐらいはかかる施設が多くなります。そのかわり、保育、施設、教育の質は満足のいくものを得ることができるでしょう。こちらも人気園はキャンセル待ちとなるため、できるだけ早めに情報を収集することが重要です。
港区保育園の種類のまとめ
上記で紹介した港区の保育園の種類についてまとめました。
保育園の種類 | 港区内認可保育園・認定こども園・小規模保育・港区保育室 | 認証保育園、その他認可外保育園 |
入園の条件 | 保育の必要性を認められる家庭 | 特になし |
申し込み方法 | 港区に申請 | 施設と利用者が直接契約 |
費用 | 港区が定める収入に応じた費用 | 個別に設定(保育が必要と認められる家庭に対しては港区から補助金あり) |
港区保育園の入園に関する状況
港区では近年の待機児童対策として、小規模保育事業所の拡充を図ってきました。2018年には認可整備率(=認可・認可外をあわせた全体の定員に対する認可保育施設・事業の定員の割合)は70.2%になります。
また2018年の保育園の入園決定率(入園決定率とは、認可の保育施設・事業に入園を申し込んだ児童のうち入園できた児童の割合。 進級児を含まないいわゆる「合格率」に相当する。)は39.9%で、東京23区の中でもワースト1位です。最終的に港区保育室などあわせても6割弱しか入園できていないのげ現状です。
特に港区では第二子以降、保育料が無料になるという独自の政策を設けています。そのため他の区からの転入などもあり、希望園に入れないなどの状況も増えているようです。
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港区保育園の保育料
港区の保育園の保育料については以下のようになっています。0-2歳児を預けた場合、最高額が階層D27の83,200円、3歳児からは安くなり32,600円です。2019年10月以降は、3歳児以降は無料になるということで、高額の保育料を払っている家庭にとっては大きな負担減となります。
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